10年ぶりのプロペラ機搭乗!(2020年3月26日 伊丹→松山線 NH1647便搭乗記)
わざわざ大阪経由にした理由
今回の行程は羽田→福岡→大阪→松山というかなり複雑なフライトになりました。それにはしっかり明確な理由が2点あります。
①,ドルフィンに乗りたかったから(85%)
今回遠征でどうしても乗りたかったドルフィン(737-500)への搭乗を果たすため当時まだ対象便であった福岡→伊丹線を1月初めに予約したのでした。
②,途中で父親に呼び出しを喰らったから(15%)
2月某日、父親から1つ相談が…
『今遠征終わったら松山来てくれへん?』といきなり声かけをされました。スケジュール的には伊丹でドルフィンを降りたら次はJALの最終羽田行きで帰京!って思っており、チケットを確保していたのですが『まぁ1レグ分多く乗れるのであれば』とこれを受け入れました。
福岡から松山まではJ-Airが1日4往復E170にて運行しているのですが、ドルフィンに乗ることを簡単に諦める訳にもいきませんし…ということで羽田行きのJALをキャンセルし新たに伊丹からそのまま松山行きを発券し飛ぶことにしました。
1レグ目の羽田発福岡行きの便がコロナによる需要減少になり欠航したことによって急遽772に搭乗することになり、本来搭乗予定の303便(A350運行)がキャンセルで振替。
最後3レグ目の伊丹→羽田 138便で772を体験する予定が呼び出しで松山ということになりましたので実質772には乗れたということです。
ちなみに303便が問題なく動いていた場合は間違えなくドタキャンしていたでしょう笑
A350はあくまでも最新機材であり、これからの主力機材であるので急いで乗る必要はないのです。777についてはJALが2022年までに-200,-200ERの6/11機と-300が退役しJALフリートの777は-300ERと-200ERの一部しか残らなくなるのです。
なので今遠征ではまだ搭乗したことのない-200型には乗る必要がありました。
迷う便選択
今回は上記の通りかなりイレギュラーな行程になっていますのでいろいろと臨機応変に対応しなければなりません。
とりあえず伊丹まで行くとし、松山までどの便で行くかとかいろいろ検討しなければなりませんでした。
とりあえず父親には『早く来い!』と言われてしまいました。
福岡→伊丹のドルフィンが着くのは17:00。松山行きはANA,JAL共に18:00発のフライトがあり、NH1647便とJL2309便。機材はQ400とE170型機。
まぁオタクとしては1回の旅行で多種類の機材に乗りたいという事があります。
確か僕の記憶だとE170に関しては10年以上前に南紀白浜からの帰りに搭乗したことが記憶に残っていたので…(もしかしたら主の間違いでCRJ200だったかもしれません)
いろいろ考えた結論NH1647便に落ち着いたということになりました。まぁ何にしろANA→ANAの同一航空会社乗り継ぎが国内線乗り継ぎ初心者の僕にとってはリスクが殆どないというのがありますので…
国内線初の乗り継ぎ
僕の記憶が正しければ過去17年間日本での国内線乗り継ぎは経験したことがありません。(海外の)国内線乗り継ぎは経験したことはありますが…
NH426便で福岡から到着。4Aゲートにスポットインをし、ここから次の松山行きへの乗り継ぎをします。
伊丹空港は羽田の第1ターミナル、那覇空港と同じように到着導線と出発導線が同じフロアにあるので5分程度と簡単に移動することができました。
前日の搭乗口案内のメールを確認すると、松山行きはどうやら12番搭乗口より出発するようです。
荷物も福岡で2区間スルーでやってもらえたので伊丹で受け取る必要もありません。搭乗案内がなされるまでベンチにもたれます。
右奥に搭乗する飛行機が今回搭乗する機体が見えます。
伊丹空港にはまだパタパタ式の表示器があり、一昔前のアナログ感を漂いさせてくれます。何しろベースの羽田もそうですが、今は殆どデジタル化されてる空港の方が圧倒的に多いわけであってこのようなパタパタ式の表示器は大変貴重なわけです。
ちなみに伊丹もデジタル化されてるゲートも多くあり、恐らくここもデジタル化されるのではないのでしょうか?
10年ぶりのプロペラ機へ
17:45頃に搭乗開始。12番ゲートは一応PBBもあるようなのですが、今回は歩いての搭乗となりました。
大半の方はグループ2で搭乗。流石伊丹。上級会員が多い空港とあって世界一上級会員が多い羽田線を筆頭にこの松山線でも上級会員様の多さに驚きました。私は資格も何もないわけですのでグループ3の1番乗りで搭乗。
既にお客さんの8割強は搭乗していました。
ちなみに今回の搭乗機材は前輪に『463』と書かれていることからBombardier DHC-8-400 (JA463A)
です。2017年7月に導入されてばかりでまだ2年10ヶ月あまりしか使用されていない機材です。
前回プロペラ機に搭乗したのは2009年か10年どちらか忘れましたが、当時現役だったDHC-8-Q300にて三宅島→羽田のフライトでした。
この時はANAウィングス(以下ウィングス)の前身であるエアーニッポンが運行していたと記憶しています。まだウィングスは誕生してから10年しか経っていないので…
この三宅島線は2014年にQ300の退役と同時に撤退。
2度目の余談ですが、三宅島も2000年に噴火してからは8年間もの間運休しており、それでも火山ガス濃度の影響で飛べる日と飛べない日がありラストフライトも結局はそれで羽田に引き返したというのをニュースの記事で見た覚えがあります。
その翌年2015年には大島線も撤退し(ラストフライトは737-700運行)、これによって東京都離島を結ぶ路線は八丈島線のみとなってしまいました。
羽田から三宅島は大体160km(日本橋→静岡市清水区ぐらい),大島線は100km(日本橋→湯河原ぐらい)なので浜松町にある竹芝桟橋から出港する東海汽船のジェットフォイル(ボーイング929にて運行)で大島なら1時間50分程度、三宅島は大型客船で6時間半程度なので大島線については飛行機が必要であるかと言えば僕は必要ではないとは思うのですが…離島の人からしてみれば航空機による輸送はかなり大きかったのではないのでしょうか?
ちなみに八丈島線は260km程度あり、フェリーで10時間程度かかるので対航空機となると圧倒的に航空機のシェアが高くなってしまうことから需要が多く、1日3往復を737にて運行しています。
余談が長くなりすぎたので本題に戻しますが、今回の座席は最前列より2番目の『3D』です。
17:57にドアクローズ。CAさんと地上係員のやりとりで『33人』と聞こえたので74人乗りのQ400ですから搭乗率は44.59%ということになります。
定刻は18:00なので3分程早く12番スポットを出発。
安全ビデオ機器がない機材なので、CAさん自ら実演となります。
ちなみに先程のドルフィンと同じくウィングス担当便です。ウィングス担当便と本体担当便には僕からしてみたらあまり違いは無いと思います。
まぁだからなんだよ?って言う感じですね()
いよいよ…
18:02には滑走路32Rより離陸。伊丹の32R上がりは先程ドルフィンで降りた32Lより滑走路が短いこともあり直ぐに離陸。
10分後には機内ではWifiが使用出来るようになりましたが、インターネットには対応しておらずという感じでした。
松山までの距離は270kmほど。
所要時間は50分程度と国内線では比較的短めのフライト。
フライト中に思ったことは、『機内狭い』って少し感じたことだったかと…
まぁ737よりかは相当狭いのですが、僅か50分、たかが50分ですから別に窮屈だとか感じなかったです。
プロペラ機は人生2回目、乗り慣れていない人の発言としてはまぁそんな感じなのかもしれません。
そうこうしているうちに機内Wifiに接続。上記に記載した通りインターネットは使えないのでずっとフライトマップを眺めていました。
確かこれは岡山県とかその辺だったかと思います。
今回のフライトはITM→SETOH→BINGO→TOD→MYJというルート。
ちょうどこの辺り、SETOHポイントに差し掛かってるとこだと思います。
もうこの辺りになるとお飲み物サービスになるのかと思います。
そいやこの時ANAではドリンクサービスもなく、"個人で持参した飲み物を飲んで"という形式でした。
今は通常サービスに戻りつつあります。
高度18000ftとジェット機より10000ft以下で飛んでいるって言うことはプロペラ機ならではという風に思います。
速度も280ノット(約518km/h)とジェット機よりも200km/h以下で運行しています。
初の四国上陸
18:25頃にはベルト着用サインが点滅。着陸体制に入るようです。
もうあっという間のフライトでした。
僕の座席である右側には日の入りの様子が見えます。
18:34頃に最終着陸体制へ。今回は海側からのR/W14へのアプローチです。
そして18:39に着陸。激しいリバースと共に滑走路を離脱し、6番ゲートへは18:42と定刻よりも13分の早着となりました。
CAさんに少しだけ撮影していいか尋ねたところ許可が降りたので1枚だけ撮影してシップを降機しました。
どうやら松山6番はPBBを使用しての降りだったのでスムーズに降りれました。
一番奥のゲートから降りたので少し遠かったのですが、荷物を受け取るまで5分程度とスムーズでした。
ということで荷物を受け取った後は約18時間ぶりに父親との再会を果たしたのでした。1日3レグ、長かったような短かったようなそんな気がします。
最後までご覧いただきありがとうございました。